英語学習には必ず通らなければならない道があります。
外国語をマスターするためには、誰もが通らなければならない道があります。近道はありません。即席の方法もありません。英語教材や英語教室の宣伝文句に躍らされ、いろいろな教材を買ったり、英語学校へ入学しても。あなたはなかなか英語をマスターすることはできません。
一つだけ確実な方法があります。それは留学することです。留学してある程度の時間をかけ熱心に勉強すれば、あなたは英語をマスターすることができるでしょう。人にもよりますが、それには1年から3年はかかります。ということはお金がかかります。そんなお金をかけないで、留学しないで英語をマスターするにはそれなりの覚悟が必要です。どんなに素晴らしい英語教材を使っても、ある日突然英語をマスターしていたなんてことは起こりません。じゃあどうするか?
あなたはどの程度英語をうまくなりたいですか?
モチベーションを維持するためには最初にあなたはどの程度英語をうまくなりたいか決めておくことです。英語の勉強は限界がありません。やってもやってもゴールが見ません。それだけ語学の勉強は奥が深いのです。となると、勉強をすればするほど、フラストレーションがたまります。語学の勉強は達成感を感じることがありません。となれば、自分でゴールを決めないことには永遠にもやもや感が貯まります。まず、英会話をこれくらいうまくなりたいといった漠然とでいいですからゴールを決めましょう。
あなたは英語の基本を知っていますか?
英語の基本、それは中学英語です。「そんなの知っているよ」と言っているそこのあなた、本当に知っていますか?中学を出て今何年目ですか?その間ちっとも英語に触れていなかったら知ってるつもりの中学英語も、もう忘れていることが一杯あるはずです。悪いことは言いません。改めて英語を学び始めるに当たって、もう一度きっちり中学英語をおさらいしておきましょう。何事も基本が大事です。
読めなければ聞けもしない
中学英語のおさらいが終わったら、まず最初に英語を読むことから始めましょう。なぜなら、英語が読めなければ英語を聞くことも話すこともできないからです。もちろん、最初から難しい英語を読む必要はありません。肝心なことは易しい英語をすらすらと早く読めることが英語学習の基本になります。
どういうことかというと、ネイティブの話し言葉はあなたが想像している以上に早いものです。英会話学校の先生や日本にいるネイティブはあなたにわかるようにゆっくりしゃべってくれます。でも、日本にいるネイティブや英会話学校の先生の英語が理解できる程度では、現地に出かけて見てその早さについて行けなくてがっかりするだけです。彼らの話し言葉は想像以上に早いものです。試しにYouTubeで英語ニュースなどを見てみてください。どうです?ついていけますか?
英語を聞くと言うことは、瞬時に話されている文章を理解するということです。聞き逃したから何度も聞き返すということは現実には無理な話です。ということは、話された文章を聞いた瞬間に瞬時に理解しなければならないと言うことです。ではどうするか?
それを解決するのは速読です。
Listeningの基本は易しい英語の文章を速読することから始めましょう。それも斜め読みできるくらいに。それができなければListeningは無理です。YouTubeを見ておわかりだと思います。とにかくあなたが想像しているよりネイティブの話し方は早いんです。何度も言いますがそのためには速読です。ではどうやって速読の練習をするか?それは優しい文章で書かれた小説などを数多く読むことです。むかしむかしまだ英語教材があまりなかった時代に、英字新聞の記者を育てるのにどうしたか?まず、ペパーバックの小説などを100冊以上読ませたそうです。今は優しい文章で書かれた小説が数多くあります。その代表を紹介しておきます。
読み方のコツは:
1. 速く読む、
2. 訳さず英語のまま、
3. なるべく辞書を使わずに、
ラダーシリーズはレベルごとに以下のように分かれています:
•LEVEL1 TOEIC 300点以上 英検4級以上 (単語数1000語)
•LEVEL2 TOEIC 350点以上 英検3級以上 (単語数1300語)
•LEVEL3 TOEIC 400点以上 英検準2級以上(単語数1600語)
•LEVEL4 TOEIC 470点未満 英検準2級以上(単語数2000語)
•LEVEL5 TOEIC 470点以上 英検2級以上(制限なし)
当然のことですが1冊や2冊読んだだけでは何の役にも立ちません。ボクは当時出版されているラダーシリーズを全部読みました。50冊以上はあったと思います。いや、もっとかな?
で、結果はというと、そんじょそこらのペーパーバックはほとんど読めるようになりました。また、リスニングにおいてもかなりの効果がありました(リスニングにはまた違った問題があります。それは後ほどお話しします)。皆さんもやってみてください。
リスニング力をつけるには?
その昔、画館に張り付いて同じ映画を何度も見てリスニングの勉強をしたという強者もいたそうです。ボクはそこまではしませんでしたが、本格的に英語の勉強を始めたころは、まだ優れたリスニング用英語教材がなくて苦労しました。そこで考えたのがリピート機能付きのレコ-ダーを使う方法です。聞き取れなかった箇所だけを何十回も聞いて理解しようと努力しました。その甲斐あってなんとか聞き取れるようになりましたが、やはり留学した人たちのリスニング力にはかないませんでした。
でも、今は他のページで紹介してるように優れたリスニング用教材が販売されているので、昔と比べれば随分と楽になりました。
英語を書く
英語の文章を書く勉強法はいろいろあると思いますが、ボクは英作文の勉強は面倒くさくてやりたくなかったので、もっぱらさまざまな例文を集めて、それを整理して自分だけの例文集を作りました。それを使って書いていく内にだんだんと上達して行きました。今はネットで調べればいろいろでてきますが、やはりこれはという本を一冊買っておけばすごく役に立ちます。同じ内容の原本と翻訳本を紹介します。お好きな方をお買いください(翻訳された方が価格が安いとは不思議です):
源本
翻訳本
もう一つ便利な教材があります。昔こんな教材があったなら、ボクは苦労しなかったのに、と感慨深いものがあります。詳しくは>>>
日本国内で通じても外国では通じない?
あなたの英語は外国人に通じますか?ボクが最初に外国へ行ったときは、日本でアメリカ人といろいろやりとりをしていたので多少自信はありました。ところが、簡単な英語がなかなか通じない。例えば、ForといったのにFour?と聞き返される。また、Richという単語を何度も聞き返される。
よく日本人英語はRやL、Th、FやVの発音がだめだといわれます。そこでボクもこれらの発音にはことさら気を使っていました。ところがこれら以外の発音が通じない。ショックでした。それともっとがっくりしたのは、ボクがいろいろ説明した後、日本でいつもやり取りしているアメリカ人が、ぼくが言ったことを言い直して説明したことです。まるでボクが日本語でしゃべって彼が通訳したようなものです。ボクの最初の外国訪問は散々でした。
ここで言いたいのは、あなたの英語が日本にいる外人に通じても、実際に外国へ行って自国人以外と話したことがない外人にはきちんと発音しないと通じない、ということです。頑張って発音の勉強もやりましょう。
Speakingの勉強法
参考までにボクのSpeaking勉強法をお話しします。それは薄っぺらな小さな初歩的な英会話の本が基本になっています。初めて買った英会話の本です。タイトルを言ってももう遠い昔のことですから、当然、いまは販売されていません。
内容は挨拶から始まった簡単な日常会話です。なぜ、こんな本がボクのSpeakingの基本になっているかというと、この本には英語の基本型に沿った例文がまとめられており、この文章を覚えてしまえば、あらゆる会話に応用が利くというものでした。
ボクはこの基本型を徹底的に暗唱しました。そうすることにより、実際の会話ではこの基本型そって頭の中で文章を組み立てていきました。最初は文章を考えるのに時間がかかりましたが、慣れるに従って頭の中にいろいろな文章が蓄積されていき、その場その場に即した文章が出てくるようになりどんどん上達して行きました。会話の勉強は、赤ちゃんが言葉を覚える課程を想像して、同じことをやれば良いと思っています。ただ、それを大人がやるにはそれなりの時間と努力、それに忍耐が必要です。
今テレビでは多くの外人タレントが活躍しています。もちろん彼らは最初から日本語がうまかったわけではありません。単語を一つ一つを覚えって行ったわけです。ある外人タレントが勉強したノートを紹介していましたが、びっしりと単語が書かれていました。少ない日本語の語学教材にもめげずにやはり相当努力していたということです。
ちまたにはものすごい数の英語教材があふれています。そんな環境の中で英語をマスターできないはずはありません。さあ、頑張って始めましょう。